ランニング中の突然の脇腹痛、経験したことはありませんか?
せっかく気持ちよく走っているのに、脇腹が痛くなってペースダウンしたり、最悪の場合は走れなくなってしまうことも。
市民ランナーにとって、脇腹痛は悩ましい問題の一つです。
この記事では、ランニング中に脇腹が痛くなる原因から、効果的な予防法、そして痛みが発生した時の対処法まで、詳しく解説していきます。
もう脇腹痛に悩まされることなく、快適なランニングライフを送りましょう!
脇腹痛とは?その原因を解明!
ランニング中の脇腹痛は、「側腹部痛」や「stitch」とも呼ばれ、多くのランナーが経験する一般的な症状です。
その原因は、まだ完全には解明されていませんが、主に以下の3つの要因が考えられています。
- 内臓の揺れ ランニング中は、身体が上下に揺れることで内臓も揺さぶられます。 特に、胃や肝臓などの大きな臓器は、横隔膜や靭帯によって支えられていますが、激しい運動によってこれらの組織が引っ張られ、痛みが生じると考えられています。
- 横隔膜の痙攣 横隔膜は呼吸に関わる重要な筋肉ですが、ランニング中は呼吸が速く浅くなるため、横隔膜に負担がかかりやすくなります。 横隔膜が疲労し、痙攣を起こすことで脇腹痛が起こるとも言われています。
- 血液循環の不足 運動中は、筋肉に多くの血液が送られます。 そのため、内臓への血液供給が一時的に不足し、酸素不足に陥ることで痛みが生じると考えられています。 特に、食事直後のランニングでは、消化のために内臓に血液が集まっているため、より起こりやすくなります。
これらの要因が複合的に作用して、脇腹痛が発生すると考えられています。
脇腹痛を予防する!効果的な対策とは?
脇腹痛を予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。
- ウォーミングアップをしっかり行う ランニング前に、軽いジョギングやストレッチなどで身体を温めることで、筋肉や内臓の動きをスムーズにし、血行を促進します。 ウォーミングアップは、脇腹痛だけでなく、他の怪我の予防にも効果的です。
- 食事はランニングの2~3時間前までに済ませる 食後すぐに運動すると、消化のために内臓に血液が集中し、脇腹痛が起こりやすくなります。 ランニングの2~3時間前までに食事を済ませ、消化が進んでから走り始めましょう。
- 呼吸法を意識する ランニング中は、深くゆっくりとした呼吸を心がけましょう。 腹式呼吸を意識することで、横隔膜の動きをスムーズにし、痙攣を予防することができます。 また、呼吸のリズムを一定に保つことも大切です。
- 適切なペースで走る 自分の体力レベルに合ったペースで走りましょう。 無理にペースを上げすぎると、呼吸が乱れ、横隔膜への負担が大きくなります。 特に、ランニング初心者や体力に自信がない人は、ゆっくりとしたペースから始め、徐々にペースを上げていくようにしましょう。
- 水分補給をこまめに行う 脱水症状になると、血液の循環が悪くなり、脇腹痛が起こりやすくなります。 ランニング中は、こまめに水分補給を行いましょう。 特に、暑い日や長距離を走る場合は、スポーツドリンクなどで電解質も補給することが大切です。
- 体幹を鍛える 体幹が弱いと、内臓が揺れやすくなり、脇腹痛が起こりやすくなります。 体幹トレーニングを行うことで、内臓を安定させ、脇腹痛を予防しましょう。 プランクや腹筋運動など、様々な体幹トレーニングがあります。
- 適切なランニングフォームを身につける ランニングフォームが崩れていると、身体に余計な負担がかかり、脇腹痛の原因になることがあります。 正しい姿勢を意識し、無駄な力が入らないようにリラックスして走りましょう。
これらの予防法を実践することで、脇腹痛のリスクを減らすことができます。
脇腹痛が起こったら?その場でできる対処法
ランニング中に脇腹痛が起こってしまった場合は、以下の対処法を試してみましょう。
- ペースを落とす or 歩く 脇腹痛を感じたら、まずはペースを落としてみましょう。 それでも痛みが続く場合は、歩くようにしましょう。 運動強度を下げることで、横隔膜や内臓への負担を軽減することができます。
- 深呼吸をする 深くゆっくりとした呼吸を繰り返すことで、横隔膜の痙攣を和らげることができます。 腹式呼吸を意識し、息を吸い込む時に腹部を膨らませ、吐き出す時にへこませるようにしましょう。
- 脇腹をストレッチする 脇腹を伸ばすようにストレッチすることで、筋肉の緊張を和らげることができます。 痛みのある側の腕を頭上に上げ、身体を横に倒すストレッチが効果的です。
- 脇腹をマッサージする 痛みのある部分を優しくマッサージすることで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。 指で軽く押したり、円を描くようにマッサージしてみましょう。
- 身体を前屈させる 身体を前屈させることで、横隔膜への圧迫を軽減することができます。 両手を膝の上に置き、上体を前に倒すようにしましょう。
これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合は、無理をせずにランニングを中止しましょう。
脇腹痛が続く場合は要注意!
ランニング中に脇腹痛が起こるのはよくあることですが、痛みが続く場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
例えば、以下の病気
- 盲腸炎
- 胆石症
- 肋間神経痛
- 胃潰瘍
- 肺炎
などが考えられます。
脇腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ|快適なランニングライフを!
この記事では、ランニング中の脇腹痛の原因、予防法、対処法について解説しました。
脇腹痛は、多くのランナーが経験する悩みですが、正しい知識と対策を身につけることで、予防することができます。
この記事を参考に、脇腹痛を克服し、快適なランニングライフを送りましょう!